今後も普及の見込みのICカード

ICカードは、集積回路のチップを組み込んだカードのことです。世界的には一般的にスマートカードや、チップカードと呼ばれます。データを読み書きするときに接触させるかどうかの違いにより、『接触式』と『非接触式』の2種類に大別されます。
非接触型カードは、カード内部にアンテナ用コイルが内蔵されていて微弱な電波を利用して端末と交信することが可能で、無線通信でデータのやり取りができます。非接触型は、電波の到達距離の違いにより、密着型、近接型、近傍型の3つのタイプに分かれます。密着型はリーダーに2mm以内に近づけないと読み取ることができず、近接型は1cm、近傍型は7cmになります。
接触式は、スキミングなどが懸念されるため、強靭なセキュリティーが求められる決済や認証が行われる、金融系のキャッシュカードやクレジットカードなどを中心に普及しています。非接触式は、鉄道の定期券機能や、自動販売機などで使用できる電子マネーなどの領域で普及しています。
従来使用されていた、カードに磁気を塗布した磁気カードは、磁性体の塗布や、汎用の磁気カードリーダーを使用して簡単に磁気情報を読み取ることができてしまい、スキミングされやすくセキュリティーが低いですが、ICカードの場合は、磁気カードよりも100倍近いデータを記録できるうえ、データの暗号化が行われているため、セキュリティーが高くスキミングされる危険性も格段に低下します。よって、その安全性の高さから、近年、特に金融機関のキャッシュカードやクレジットカード、企業の入退出管理機能を兼ねた社員証などにおいて、急速に磁気カードからの置き換えが行われています。最近は携帯電話に挿入されるSIMカードなどにも使用されていて、基本的な電話番号などの個人情報をSIMカードに記録しておくことにより、端末変更してもSIMカードを変更後の端末に挿入することによって、電話番号などの個人情報が引き継げるようになっています。
また、近年定着したテレビのデジタル放送受信機に必要な、B-CASカードにも採用されていて、有料コンテンツなどの課金時のデータ管理が楽になりました。更には、高速道路の料金課金システムのETCにおいても、本技術が採用されています。数年前から、自動車運転免許証にもICチップが内蔵されていて個人情報が管理されています。
今後、更に様々な分野にてICカードの技術が展開されていくことが見込まれています。